視点が変わり目線が遠くなった
社長業2年目の進化~変わったこと、変えなかったこと~
2024年1月、田中さんが社長に就任してから、約一年半が経ちました。
就任当初を振り返ると、社長としての気持ちの持ち様や覚悟はその時からできており、意気揚々とスタートしたと言います。
実際に社長として仕事をするようになってから、何か変化はあったのでしょうか。
田中さんが営業部長だった頃と比べて大きく変わったと感じていることが2つあります。
まず1つ目は視点です。
それまでは、現時点から見た3年後、5年後を考えていましたが、さらにその先を見るようになりました。
今では20年後を見据え、そこから逆算して3年後や5年後を見るようになったのです。
営業部長だった頃も、会社の運営はほぼ任されていましたので自分の業務内容にさほど変化はありませんが、
「自分の会社」という意識になったことから、目線が遠く広くなったと感じています。
仕事をしていて嬉しいことにも変化がありました。
これまでは、自分の実力が認められ評価されることが一番の喜びであり、自らモチベーションを上げることで、お客様の商売繁盛につながると考えていました。
今はそこに「会社のメンバーが認められて評価されること」が加わり、
広報企画センターが評価されることによってお客様の採用成功と商売繁盛に寄与できることが何よりの喜びになりました。
目線の変化により、主語が「自分」から「会社」になったのです。
2つ目に変わったことは、自分が発する言葉です。
創業者である原会長とのコミュニケーションに大きな変化を感じています。
これまでも会社の運営は任されていましたが、今は営業の数字だけでなく、財務面や組織運営など全面的に田中社長が携わっています。
原会長のスタンスに大きな変化はありませんが、むしろ変わったのは自分の言葉だと感じています。
これまでは「〜してもいいですか」といった、いわゆるお伺いや提案型だったのに対し、今では「〜しておきます」という決定や決意に変わりました。
また、会社のメンバーに対しても、ネガティブな発言は極力しないように心がけています。
自分の言葉が周りに与える影響にも、さらに気を配るようになりました。
こうして使う言葉が変わったことからも、主体性を持ち、自分で決断して行動することが、経営者の仕事であると実感しています。
立場や肩書きが変わっても、変えないと決めていることがあります。
それは、日々の人との対話を大切にすること。人の話に耳を傾け、相手を知り、その積み重ねの先にビジョンがあります。目線が遠くになっても、足元を見ることも忘れずにいたいと思っています。
次号では、田中社長がこれからさらに力を入れていきたい事業、今後のビジョンや自分自身の未来についてお伝えします。
インタビュアー/株式会社Siren 菱田さつき